ゲーミングPCで使うモニターを探している方の中には、「商品が多すぎてどれがよいのかわからない」「スペックの意味を理解できない」と悩んでいる方もいるでしょう。
そこでこの記事では、ゲーミングモニターの選び方やゲームごとの最適なスペックを解説し、おすすめの商品も紹介します。モニター選びのコツやスペックの見方がわかれば、自身に合った商品を見つけやすくなるでしょう。
また、モニターの性能を最大限に発揮するためには、ケーブル選びにこだわることも重要です。ケーブルの種類や適切な選び方についても、理解を深めておきましょう。
ゲーミングモニターの特徴
通常のモニターやTVモニターとゲーミングモニターには、どのような違いがあるのでしょうか。まずは、ゲーミングモニターの特徴を押さえておきましょう。
表示遅延が発生しにくい
ゲーミングモニターの特徴として、表示遅延(入力遅延)が短いことが挙げられます。表示遅延とは、ユーザーの操作がモニターに反映されるまでの時間のことです。
PCでゲームをプレイする際は、以下の流れで映像が処理されています。
- マウスやゲームパッドでPCに操作を入力
- 入力された操作情報をPCが処理しグラフィックスを生成
- PCから渡されたグラフィックスをモニターが処理
- モニターの映像エンジンで処理された映像をパネルに表示
1~3の処理に必要な時間が表示遅延です。特に、モニター内部の表示遅延には、3の処理が影響を与えています。
通常のモニターやTVモニターに比べ、表示遅延が短くなるように作られているのが、ゲーミングモニターの大きな特徴です。なお、4の処理でパネルの色が変化する速さを応答速度といいます。
モニターの表示遅延が長い場合、次のような状況に陥りやすくなります。
- 格闘ゲームで当てたつもりのパンチがヒットしない
- FPSで避けたはずの銃弾を受けてしまう
- リズムゲームでタイミングよく押した鍵盤がずれている
表示遅延が長くなるほど、ゲーム中にストレスがたまりやすくなるでしょう。より快適なゲーム環境を整えるためには、通常のモニターやTVモニターではなく、表示遅延が短いゲーミングモニターを使うのがおすすめです。
連続的で滑らかな動きを表示できる
ゲーミングモニターの特徴としては、連続的で滑らかな動きを表示できることも挙げられます。滑らかな映像表示に関係しているモニタースペックの要素がリフレッシュレートです。
リフレッシュレートとは、画面が1秒間に切り替わる回数のことです。リフレッシュレートが144Hzのモニターでは、1秒間に画面が144回切り替わります。
一般的なモニターのリフレッシュレートが60Hz程度であるのに対し、ゲーミングモニターはリフレッシュレートが144Hzや240Hzといった高い数値を備えているのが特徴です。
単位時間当たりに画面が切り替わる回数が多いほど、ゲーム画面はより滑らかに動いて見えます。ゲームの映像がいち早く更新されることも、リフレッシュレートが高いモニターのポイントです。
ゲーム映像がより早く更新されれば、FPSで相手の動きを素早く見極めたり、レースゲームで障害物をいち早く察知したりできます。
プロゲーマーの大半が144Hzや240Hzのゲーミングモニターを使っている理由は、ゲーム中にできるだけ有利な状況を作りたいと考えているためです。ゲーミングモニターを選ぶときには、リフレッシュレートの数値もしっかりとチェックしましょう。
ゲーミングモニターを選ぶポイント
ゲーミングモニターの基本的な選び方を紹介します。価格帯・モニターサイズ・入力遅延・パネルを重視して商品を選ぶのがポイントです。
価格帯
ゲーミングモニターを選ぶ際に最も気になるのが価格でしょう。1万円台から10万円以上まで、幅広い価格帯から予算に合った商品を選ぶ必要があります。モニターの価格を左右する主な要素は以下のとおりです。
- モニターサイズ
- リフレッシュレート
- 解像度
- パネルの種類
- 応答速度
一般的な相場としては、解像度がFHDのモニターなら、リフレッシュレートが75Hzで1~3万円、144Hzで4~6万円が目安です。解像度が高くサイズが大きいほど、価格も高くなります。
モニターサイズを24インチと決めれば、5万円以内でコストパフォーマンスの良い商品を購入できるでしょう。サイズが大きくなるほど解像度も高くなるため、一定のクオリティーを求めるなら5万円を超える可能性があります。
パネルの種類は、TNパネルが比較的安価で、VAパネル・IPSパネルの順に高くなります。ゲーム環境の快適さを左右するリフレッシュレートや応答速度も、価格に大きな影響を与える要素です。
本格的にゲームを楽しみたいなら、6万円以上の価格帯で高スペックの商品を選ぶのもおすすめです。スペックのバランスを考慮すれば、価格以上の魅力が備わった商品に出会える可能性もあります。
モニターサイズ
ゲーミングモニターの主なサイズは、21・24・27・30・32・34インチの6種類です。このうち24インチと27インチが、多くのゲーマーやeスポーツプレイヤーから支持を集めています。
サイズが大きすぎるモニターは迫力が出せる一方で、視線を移動させる範囲が広いため状況を把握しにくいのがデメリットです。動きの激しいゲームでは疲労もたまりやすくなるでしょう。
24~27インチのモニターなら、画面全体が視野に収まる適切なサイズ感でゲームを楽しめます。視線の移動を最小限に抑え、モニター全体の状況を把握しやすくなる点がメリットです。
モニターサイズを選ぶ際は、解像度とのバランスも考慮しましょう。解像度とは、画面全体に表示されるピクセル数のことです。解像度が高いほど映像はより鮮明になります。
モニターの解像度が最も一般的な「FHD」なら、24インチのモニターを選べばピクセルの粗さが目立ちにくくなるでしょう。大きめのモニターでは粗さが目立ってしまいます。
「WQHD」以上の解像度なら、27インチのモニターがおすすめです。大きめサイズのモニターを使いたい場合は、解像度も高いモニターが適していることを覚えておきましょう。
入力遅延の少なさ
ゲーミングモニターを選ぶ際は、入力遅延が短いかどうかをチェックすることも重要です。よりストレスがたまりにくいゲームプレイを実現するためにも、できるだけ入力遅延が短いモニターを使いましょう。
PCゲームの入力遅延に影響するのは、「PC自体の入力遅延」「モニターの入力遅延」「モニターの応答速度」の3つです。このうち、PC自体の入力遅延はPCのスペックに左右されるため、モニター選びで考慮すべき要素はモニターの入力遅延と応答速度になります。
ただし、モニターの入力遅延を示す数値は、基本的にはカタログやスペック表に記載されていません。単位「ms」で示されている応答速度の数値をチェックしましょう。
FPSや格闘ゲームなど瞬間的な対応力を求められるゲームでは、最低でも応答速度が5ms以下は欲しいところです。できれば1ms以下のゲーミングモニターを選んでみましょう。
なお、リフレッシュレートが高いほど応答速度の速さが求められるため、リフレッシュレートに見合った応答速度を選ぶことも大切です。
TNパネル
モニターに内蔵されている映像表示用のパーツがパネルです。パネルの種類には主に以下の4つがあります。
パネルの種類 | 応答速度 | 視野角 | コントラスト | 色再現性 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
TN | ◎ | △ | △ | △ | ◎ |
IPS | △ | ◎ | △ | ◎ | △ |
VA | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ |
OLED(有機EL) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | × |
TNパネルは応答速度が速いため、FPSや格闘ゲームなどスピード重視のジャンルにおすすめです。比較的安価な商品が多く、予算を抑えたい方にも向いています。視野角が狭いため、1人で本格的なゲームプレイに没頭するためのモニターとして捉えましょう。
大人数でゲームを楽しみたいなら、視野角が広く色合いやコントラストも見る角度の影響を受けにくいIPSパネルがおすすめです。応答速度が遅いため、FPSや格闘ゲームなどのゲームには向きません。
VAパネルはTNとIPSの中間に位置付けられます。バックライトを完全に遮断すれば、コントラストをはっきり表現できることが特徴です。MMORPGやアドベンチャーなど、映像を高画質で楽しみたい方に適しているでしょう。
上記3種類のパネルが映像素子をライトで照らすのに対し、OLEDは映像素子自体が光る構造です。すべての要素において優れたパフォーマンスを発揮しますが、価格が格段に高く設定されています。
プレイするゲームによって最適なスペックを選択しよう!
ゲーミングモニターのスペックを確認するときには、好きなゲームに合わせたスペックを選ぶのがよいでしょう。おすすめの解像度・リフレッシュレート・応答速度を、モニター選びが重要なゲーム別に紹介します。
【ゲーム別】おすすめの解像度
ジャンル | おすすめの解像度 |
---|---|
FPS | FHD、WQHD |
アクション | FHD、WQHD |
シミュレーション | 4K、ウルトラワイド |
MMO | FHD、WQHD、4K |
レース | FHD、WQHD、4K、ウルトラワイド |
FPS・アクション・レースといったジャンルは、高リフレッシュレートを出しやすいFHDやWQHDがおすすめです。高解像度を求めて4Kやウルトラワイドを選ぶと、スペックが追い付かなくなる恐れがあります。
ゲームプレイ中に美しい画像も楽しめるMMOは、4Kのモニターを選べば迫力のある高精細で美麗な画質を堪能できるでしょう。
シミュレーションゲームは、対応しているならウルトラワイドがおすすめです。作業領域が広くなるため、広々と見渡しながらゲームを進められます。
高解像度の場合は文字が小さくなりやすいデメリットもあるものの、4Kやウルトラワイドに対応しているゲームなら、問題も解消されているでしょう。
【ゲーム別】おすすめのリフレッシュレート
ジャンル | おすすめの解像度 |
---|---|
FPS | 144Hz、240Hz |
アクション | 144Hz、240Hz |
シミュレーション | 60Hz |
MMO | 60Hz |
レース | 144Hz、240Hz |
リフレッシュレートが高いほどゲーム画面はより滑らかに見え、映像もいち早く更新されます。FPS・アクション・レースのジャンルは、有利にゲームを進められる高リフレッシュレートのモニターがおすすめです。
リフレッシュレートが144Hzや240Hzなら、動きの速いシーンでよりクリアに映像を見られるため、ハイパフォーマンスを発揮しやすくなるでしょう。ただし、4Kモニターは60Hzが主流である点に注意が必要です。
シミュレーションやMMOといったジャンルは、逆にリフレッシュレートが60Hzでもストレスはたまりにくいでしょう。リフレッシュレートより解像度やモニターサイズを重視して商品を選ぶのがおすすめです。
【ゲーム別】おすすめの応答速度
ジャンル | おすすめの解像度 |
---|---|
FPS | 1~5ms |
アクション | 1~5ms |
シミュレーション | 10ms |
MMO | 10ms |
レース | 1~5ms |
応答速度は画面の色が切り替わる時間のことです。数値が小さいほど切り替えが素早く行われ、残像が少なくなります。映像の動きが激しいFPS・アクション・レースのジャンルは、応答速度1ms以下のゲーミングモニターを選ぶのが理想です。
1msだと予算が足りない場合は、応答速度5ms以下を目指してみましょう。5msを超えると残像が生まれやすくなってしまいます。シミュレーションやMMOは、10ms程度でも問題ありません。
応答速度の速さはパネルの種類に左右されることも特徴です。TNパネルが最も応答速度が速く、VA・IPSの順に遅くなります。ただし、IPSパネルでも高額な商品なら、応答速度の速いものがあります。
【2022年】おすすめの人気ゲーミングモニター5選
高速化が進んでいる現在のゲームシーンに対応するためには、「リフレッシュレート120Hz以上、応答速度5ms以下」が、モニターに求められる最低限のスペックといえるでしょう。これらの条件を満たす高速ゲーミングモニターを厳選して5点紹介します。
メーカー「商品名」 | 価格 | モニターサイズ | 解像度 | リフレッシュレート | 応答速度 |
---|---|---|---|---|---|
Acer「Predator X25」 | 約8万8,000円 | 24.5インチ | 1,920×1,080ドット | 360Hz | 1ms(中間色) |
BenQ「MOBIUZ EX2510S」 | 約3万4,000円 | 24.5インチ | 1,920×1,080ドット | 165Hz | 1ms(MPRT)/2ms(中間色) |
AOC「C27G2ZE/11」 | 約2万8,000円 | 27インチ | 1,920×1,080ドット | 240Hz | 0.5ms(MPRT)/4ms(中間色) |
MSI「Optix MAG274QRF-QD」 | 約6万6,000円 | 27インチ | 2,560×1,440ドット | 165Hz | 1ms(中間色) |
LG「UltraGear 34WP65C-B」 | 約5万4,000円 | 34インチ | 3,440×1,440ドット | 160Hz | 5ms(中間色) |
Acer「Predator X25」
超高速の描画スピード、リフレッシュレート360Hzを実現している高速FHDゲーミングモニターです。場面転換や連続射撃といった高速コマンドにおいて、最速クラスの圧倒的な性能を発揮します。
応答速度は通常時で1ms、オーバードライブ時は0.3msです。高速で動くゲームの再生時において、残像の発生を最小限に抑えられます。
遅延測定ツール「NVIDIA Reflex Latency Analyzer」を内蔵しており、遅延速度の精密な検出が可能です。対応マウスを用いれば、PC・マウス・ディスプレイのパフォーマンスを正確に把握できます。
モニター周辺の光量を検知して輝度を調整する「LightSense」や、室内とディスプレイの色温度・明るさのギャップを調整する「ColorSense」を搭載していることも特徴です。モニターからユーザーが長時間離れた場合は、オートパワーオフモードが作動します。
BenQ「MOBIUZ EX2510S」
3万円台で購入できるコストパフォーマンスの高さが魅力的なゲーミングモニターです。165Hzのリフレッシュレートによりブレや残像を抑え、滑らかな表示を実現します。応答速度も2ms(中間色)と、ゲーミングモニターとして十分な高速性を備えています。
レーシングゲーム・スポーツゲーム・FPSなど競技性の高いPCゲームで、対戦相手より優位に立てるでしょう。
可変リフレッシュレート同期機能「FreeSync Premium」に対応しており、快適かつ鮮明なゲーミング環境を提供してくれる点が特徴です。HDMI2.0ビデオ入力は4Kエミュレートに対応しているため、PS5やXboxの4K/60Hzゲーミングモニターとしても扱えます。
treVoloスピーカーが内蔵されており、高品質の音響体験を堪能できることも魅力です。2.5W×2の高音質スピーカーに加え、厳選のチューニングが施されたソフトウェアを組み合わせた「treVoloオーディオシステム」も搭載されています。
ブルーライト対策やフリッカーフリーなど、長時間のプレイによる眼精疲労を軽減する技術が備わっていることもポイントです。
AOC「C27G2ZE/11」
曲面比率1,500Rの湾曲パネルを採用した、27インチのハイスペックモニターです。ゲームプレイや映画鑑賞で高い没入感を得られます。
高いコントラストを特徴とするVAパネルと独自のHDRエフェクトモードにより、シネマティックな映像美を楽しめるゲームにも向くでしょう。VAパネルは視野角が比較的広く、斜めから見ても色が変わりにくいのが特徴です。
湾曲モニターとしては珍しいリフレッシュレート240Hzを実現しています。応答速度もMPRTで0.5msと、ゲーミングモニターとして十分な性能を備えています。
色域がかなり広いことや色精度が高いことも特徴です。グラフィックが売りのゲームをプレイする際に、映像がより映えるでしょう。240Hz対応ゲーミングモニターとしては最安水準の3万円を切る価格で購入できる、コストパフォーマンスの高さも魅力です。
MSI「Optix MAG274QRF-QD」
量子ドット技術による極めて広い色域と、フルハイビジョンの約1.4倍のピクセル数を持つQHD解像度により、色彩豊かで緻密な美しい映像を表示できるモニターです。HDR10に対応しているため、明るすぎるシーンや暗闇に近い場面でも敵やアイテムがはっきりと描画されます。
リフレッシュレートは165Hz、応答速度は1msです。シューティングゲーム・格闘ゲーム・FPS・MMOなどで、敵の俊敏な動きを捉えやすくなり、有利に戦えるでしょう。
豊富な出入力端子を搭載していることも魅力です。DisplayPort・HDMI・USBといった入力端子を備えているほか、4基のUSBポートはUSB Hubとしても使えます。現在主流の端子がすべて搭載されているため、かなり汎用性の高いゲーミングモニターだといえるでしょう。
Optix MAG274QRF-QDは、画面の位置も細かく調整できます。位置調整における自由度の高さは、数あるゲーミングモニターの中でもトップクラスです。
LG「UltraGear 34WP65C-B」
WQHDの画面をさらに横へ長くした、34インチの湾曲ゲーミングモニターです。ウルトラワイド表示に対応したゲームなら、臨場感あふれるプレイを楽しめます。普段使いでも広域の画面で視点移動の少ない作業を行えるでしょう。
160Hzのリフレッシュレートにより映像が滑らかになり、素早い動きのゲームでも有利に戦えます。HDMI端子で接続した場合はリフレッシュレートが85Hzに下がるため、DisplayPortで接続しましょう。
暗い場面における描画の美しさが際立つVAパネルを使っていることや、明暗部の表現能力を向上させるHDRに対応していることも特徴です。より美しい映像を堪能できます。
残像を軽減する「1ms Motion Blur Reduction」や、暗い場面の視認性が向上する「ブラックスタビライザー」など、LG独自の機能もチェックしましょう。
モニターの性能をフルで発揮するためにはケーブル選びが重要
高性能のゲーミングモニターを購入しても、ケーブル選びを間違うとモニターの性能をフルで発揮できません。失敗しないケーブルの選び方について解説します。
パソコンやゲーム機の対応端子を確認
ゲーミングPCによるゲームプレイでモニターを使う場合は、PCとモニターを接続するケーブルが必要です。主なケーブル端子の種類とそれぞれの特徴を確認しましょう。
端子の種類 | デジタル式/アナログ式 | 特徴 |
---|---|---|
DisplayPort | デジタル式 | 1本のケーブルで映像・音声・制御信号をデジタル出力する 高い解像度に対応しており、ディスプレイケーブルの中では最高性能を誇る |
HDMI | デジタル式 | 汎用性が高く、幅広い種類のモニターに活用されている DisplayPortと同様、1本のケーブルで映像や音声を伝送可能 |
DVI | デジタル式 | ネジで固定するため安定性が高い DVI-IとDVI-Dの2種類があり、DVI-Dケーブルなら両方の端子に対応する 映像しか伝送できないため、音声出力には別途音声ケーブルが必要 |
VGA | アナログ式 | 1本のケーブルで映像を伝送できるが音声信号は伝送できず、音声出力には別途ケーブルが必要。アナログ変換が行われるため、画質が悪くなりやすい |
USB Type-C | デジタル式 | 映像・音声・信号を伝送可能 高速給電規格「USB Power Delivery」に対応 |
現在のゲーミングモニターの主流となっている端子はHDMIとDVIです。高性能を誇るDisplayPortは、今後の普及が予想されています。
モニターのケーブルを選ぶ際は、PCやゲーム機の端子にも対応しているか確認しましょう。対応していない場合は変換コネクタを使えることもありますが、変換コネクタを使うとモニターの性能を十分に発揮できない恐れがあります。
HDMIケーブルとDisplayPortの違い
ゲーミングモニターを初めて購入する方の中には、HDMIとDisplayPortでケーブルの端子を迷う方もいるでしょう。それぞれの違いを知っておけば、モニターに適したケーブルを選べます。
HDMIとDisplayPortは最大解像度と最大Hzが異なっており、より高性能な端子はDisplayPortです。端子の種類ごとのスペックを以下の表で確認しましょう。
端子 | 最大解像度 | 最大Hz |
---|---|---|
HDMI1.4 | 4K | 120Hz |
HDMI2.0 | 5K | 144Hz |
HDMI2.1 | 8K | 240Hz |
DisplayPort1.3 | 8K | 240Hz |
DisplayPort1.4 | 8K | 240Hz |
DisplayPort2.0 | 16K | 240Hz |
HDMIで現在最も普及しているのはHDMI2.0です。リフレッシュレートが144Hzのモニターなら、HDMI2.0を選んでおけば問題ないでしょう。
リフレッシュレートが240Hzのモニターを使う場合は、現在最も普及しているDisplayPort1.4を選べば安心です。逆に、144Hz以下のモニターを選ぶ方は、ケーブルをDisplayPortにする必要はありません。
DisplayPortはHDMIに比べ、基本的にかなり高価です。モニターのスペックを確認したうえで、DisplayPortを選ぶ必要がないならHDMIにするのがおすすめです。
まとめ
ゲーミングPCにゲーミングモニターを使用すれば、表示遅延が発生しにくくなります。連続的で滑らかな動きを表示できることも特徴です。
ゲーミングモニターを選ぶ際は、モニターサイズ・パネル・リフレッシュレート・応答速度をチェックしましょう。予算が限られているなら、コストパフォーマンスを重視することも大切です。
モニターの性能を最大限に発揮するためには、ケーブル選びにもこだわる必要があります。スペックや選び方をしっかりと理解し、好きなゲームをより快適にプレイできるモニターを選びましょう。
※2022年3月時点の情報です。
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