初めてゲーミングPCを購入する方の中には、「好きなゲームを快適にプレイできるPCが見分けられない」「そもそもスペックの何をどう見ればよいのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ゲーミングPCの選び方や注意点をわかりやすく解説します。ゲーミングPCを使ったことがない初心者の方でも、最後まで記事に目を通せば選び方のポイントをつかめるでしょう。
ゲーミングPCと通常のPCの違い
ゲーミングPCとは、ゲームプレイに適した性能を持つPCのことです。通常のPCと同じように使えるうえ、ゲームプレイに欠かせないなめらかな動作や美しい映像も実現しています。
ゲーミングPCと通常のPCの最も大きな違いは、グラフィックスボードの性能です。グラフィックスボードは、ゲームのキャラクターや背景を描画する役割を担っています。グラフィックスボードの性能が高いほど、ゲーム画面がよりなめらかに動きます。
PCの各性能をユーザーの目的に合わせてカスタマイズできる点も、ゲーミングPCの大きな特徴です。
市販の完成品パソコンとは違い、ゲーミングPCはハードディスク・メモリ・プロセッサーなどを自由に組み合わせられます。カスタマイズされたゲーミングPCをBTOパソコンと呼ぶこともあります。
通常のPCより性能が高いゲーミングPCは、ゲームプレイ以外での活用も可能です。優れたグラフィック性能を持っているため、イラスト作成や動画編集の作業が快適に行えるでしょう。処理性能が高いことから、Officeアプリや経理ソフトもスムーズに動作します。
ゲーミングPC(パソコン)の選び方・ポイント
ゲーミングPCにはさまざまな種類があり、BTOカスタマイズされたものも含めれば数えきれないほどの中から選ばなければなりません。目的に合ったPCを探しやすくするために、ゲーミングPCの選び方やポイントをチェックしておきましょう。
プレイしたいゲームの推奨PCで選ぶ
PCでプレイできるゲームには、それぞれが推奨しているPCがあります。ゲーミングPCを簡単に選びたいなら、プレイしたいゲームの推奨PCを選ぶとよいでしょう。
ゲームごとに推奨しているPCは、そのゲームを快適にプレイできるスペックがすでに満たされているため、ストレスフリーで遊べます。スペックについて理解を深める必要もなく、PCを最も探しやすい方法の1つといえるでしょう。
ゲーミングPCの中には、ゲーム会社とBTOメーカーが共同開発したバンドルモデルと呼ばれるものもあります。バンドルモデルは特定のゲームがすでにインストールされており、ゲーム自体の快適な動作も保障されています。
バンドルモデルによってはゲームの限定特典を受けられることも魅力です。プレイしたいゲームタイトルがすでに決まっているなら、バンドルモデルが発売されていないか確認してみましょう。
価格・予算で選ぶ
ゲーミングPCは価格帯が幅広いことも特徴です。PCを購入するための予算が決まっているなら、PCの価格が予算内に収まるように選ぶ必要があるでしょう。
基本的には、価格が高いほどPCのスペックも高くなります。プレイしたいタイトルに求められるスペックを満たしていることも重要ですが、予算内で購入できるかどうかもチェックしなければなりません。
ゲーミングPCの価格帯は、大きく次の3つに分けられます。価格帯ごとの特徴と併せて確認しましょう。
- 15万円未満:動きのスムーズさや画質にこだわりがない初心者向け
- 15万以上20万円未満:大半のゲームを標準以上の高画質でプレイ可能
- 20万円以上:ゲーミングPCの魅力を最大限に引き出したい方向け
最もスタンダードな価格帯は15万以上20万円未満です。PCゲームをストレスなくプレイしたいなら、このくらいの予算は用意すべきであることを覚えておきましょう。PCゲーム動画の編集・配信を考えている方は、よりハイスペックなPCを選ぶのがおすすめです。
スペック・性能・搭載パーツで選ぶ
ゲーミングPCはスペック・性能・搭載パーツでも選べます。ゲームごとに推奨されているスペック情報を参考に、搭載パーツの性能を確認しながらPCを選ぶ方法です。上級者向けの選び方だといえるでしょう。
搭載されているパーツの中でも、特に重視したいパーツがCPU・メモリ・ストレージ・グラフィックスボードです。これらのパーツにこだわることで、より高いパフォーマンスを発揮できるPCが見つかるでしょう。
冷却機能・静音性・電源といった細かい部分もチェックすれば、よりマニアックなこだわりを持ったゲーミングPCを探せます。たとえば、PCの冷却機能にこだわりたいなら、CPUクーラーやケースファン、CPUグリスについて理解する必要があります。
最初はCPU・メモリ・ストレージ・グラフィックスボードの性能を中心にPCを選び、細部にまでこだわりたくなったら自身でカスタマイズしていくのもおすすめです。
CPUは重要なパーツ
CPUはPCの頭脳に該当する重要なパーツです。ゲーミングPC自体のパフォーマンスを大きく左右するため、PCを選ぶときにはCPUの性能をチェックする必要があります。
CPUの性能が低い場合、処理に時間がかかってしまい、ゲーム画面の動きにスムーズさがなくなります。いくら優れたパーツを積んでいても、CPUの性能が良くなければパーツの性能を最大限に引き出せません。
CPUの主なメーカーはIntelとAMDの2社です。それぞれのメーカーから、ゲーミングPCに適したCPUが販売されています。
たとえば、IntelのCPUブランド「Core」は、ゲーミングPCの主流となっているCPUです。「Core i7」「Core i9」のように、グレードが数字で表示されています。
グレードの数字が大きいほど、基本的には高性能だと考えてよいでしょう。ただし、すべての性能がグレードに比例して高くなるわけではなく、用途によってもパフォーマンスが変わることに注意しましょう。
SSDとHDDを組み合わせたデュアルストレージがおすすめ
PCにおけるストレージとは、プログラムやデータを記憶するパーツのことです。ストレージにこだわってPCを選べば、ゲームプレイの快適性をより高められます。
PCに内蔵されているストレージは、SSDとHDDの2種類に大きく分けられます。不揮発性のフラッシュメモリを使用した記憶装置がSSD、磁気ディスク・読み取りヘッド・回転用モーターで構成される記憶装置がHDDです。
処理速度・起動時間・静音性・耐久性を比較すると、HDDよりSSDのほうが優れています。ゲームのパフォーマンス向上だけを考えれば、SSDを選ぶのが無難です。
ただし、価格・コストパフォーマンス・容量の面では、SSDよりHDDのほうが優れています。ゲーミングPCに必要とされるストレージ容量をSSDだけでまかなおうとすると、高額な予算が必要になるでしょう。
そこでおすすめなのが、SSDとHDDを組み合わせたデュアルストレージです。それぞれの良さをうまく活かしており、バランスのとれたストレージとなっています。ゲーミングPCを選ぶ際は、デュアルストレージが搭載されているモデルを中心にチェックしましょう。
高性能なグラフィックスボード
グラフィックスボードは、画像や映像を画面に映し出すための処理を行うパーツです。高性能なグラフィックスボードを搭載したゲーミングPCなら、複雑な映像でも処理速度が向上し、ストレスのないゲームプレイを楽しめます。
通常のPCではグラフィックスボードの重要度が低いため、CPUやマザーボードなどのパーツに組み込まれているのが基本です。しかし、グラフィックスボードの性能が画像や映像の質を大きく左右するゲーミングPCでは、独立したグラフィックスボードが搭載されています。
コンマ数秒を争うゲームをする場合や、録画したゲーム映像を編集したりする場合は、より高性能なグラフィックスボードが必要不可欠です。3Dゲームでグラフィックスボードの性能が足りない場合、ゲームが全く動かないこともあります。
グラフィックスボードを製造・販売している2大メーカーがNVIDIAとAMDです。いずれの会社も、グラフィックスボードの心臓部であるチップセットを製造しています。NVIDIAとAMDの特徴を理解し、グラフィックスボードを選ぶ際の参考にしましょう。
NVIDIAのGeForce
NVIDIAはグラフィックスボードの世界トップシェアを誇るメーカーです。「GeForce」というブランドを主力展開しています。
ゲームプレイのパフォーマンスが高まる性能を重視している点が、GeForceの大きな特徴です。商品名は「GeForce RTX 20XX」や「GeForce RTX 30XX」といった表示がされており、最後の数字が大きいほど基本的には性能も高くなります。
レイトレーシング性能が優秀である点も魅力です。レイトレーシング性能が高ければ、光の描写が現実世界に近づくため、より実写に近い映像を作り出せます。
大半のBTOゲーミングPCには、GeForceシリーズが搭載されています。BTOゲーミングPCを購入する場合は、GeForceのグラフィックスボードを使うことになるでしょう。
AMDのRADEON
NVIDIAと並びグラフィックスボード市場をけん引しているメーカーがAMDです。かつてはNVIDIA製のグラフィックスボードが多くのシェアを占めていましたが、近年はAMDのブランド「RADEON」も一定のシェアを獲得しています。
RADEONのシリーズは、「Radeon RX 6XXX」といった表示がされており、基本的には数字が大きいほど高性能です。RADEONはコストパフォーマンスや省電力性を重視した自作ユーザー向けのグラフィックスボードであり、同じ性能なら価格と消費電力についてはGeForceより優れています。
ただしBTOゲーミングPCに関しては、RADEON搭載機も増えてきてはいるものの、まだまだGeForce搭載機の数には追い付いていないのが現状です。
RADEONのグラフィックスボードは、映画やアニメなどマルチメディアの動画再生・編集機能に優れています。ゲーム動画の編集や配信をPCで行いたい方は、RADEONを選んでみてもよいでしょう。
メモリ容量は16GB以上が快適
ゲーミングPCのスペックを見る際は、メモリも確認しましょう。メモリは情報を一時的に記憶しておく役割を持っています。
メモリ容量が大きいほどPCの作業スペースも大きくなるため、さまざまな処理を同時に行えます。容量が大きいメモリを選んでおけば、基本的には快適なゲームプレイを楽しめるでしょう。
ただし、容量が大きいメモリは価格も高くなります。メモリ容量の種類は8GB・16GB・32GB・64GB・128GBがあり、16GBを選んでおけば大半のゲームは快適にプレイできるでしょう。よほどのハイスペックを求めるゲームでもない限り、わざわざ64GBや128GBを選ぶ必要はありません。
メモリを選ぶ際は、推奨スペックに記載されているメモリ容量よりワンランク上のメモリにするのがおすすめです。推奨スペックのメモリ容量が8GBとなっているなら、16GBを選びましょう。ぎりぎりの8GBを選ぶと、設定によってはゲームが突然止まったり重くなったりすることがあります。
ケースの種類で選ぶ
ゲーミングPCのケースにはさまざまな種類があります。ケースの種類はデザインや価格に関係してくるため、PCを選ぶときにはケースの種類の違いも意識してみましょう。
ゲーミングPCで最もオーソドックスなタイプがミドルタワーです。機能性・拡張性・サイズ感のバランスが優れています。
サイズが小さいミニタワーもミドルタワーと並んで人気です。機能性や拡張性がミドルタワーよりやや劣るものの、価格はミドルタワーより安くなります。ミドルタワーよりサイズが大きいフルタワーもありますが、価格が高めです。
これらの定番ケース以外に、静音性を重視したケースや本体の厚みをなくしたケース、横に長く置きやすいケースなどもあります。デザイン性を重視するなら、特徴的なデザインを採用した海外ブランドのケースや、内部がカラフルに光るケースもおすすめです。
冷却機能も重要
PCの内部にあるパーツのうち、CPU・電源・グラフィックスボードといったパーツは熱を帯びやすくなります。高温のまま長時間使い続けると性能が低下しやすくなり、場合によっては寿命を縮めたり故障したりしかねません。
そのため、高温の状態になりやすいパーツは、熱を逃がす処置を施してあげる必要があります。CPU・電源・グラフィックスボードのうち、最も手っ取り早く冷却できるのがCPUです。
一般的に、CPUの熱対策にはCPUファンが使われます。冷たい空気をファンでCPUに当て、CPUの温度を下げる仕組みです。
CPUファンの種類は空冷式と水冷式の2つに大きく分類できます。それぞれの仕組みと特徴を理解しておきましょう。
空冷式CPUファン
ファンを回して風を当てることでCPUを冷やすパーツが空冷式CPUファンです。水冷式と比較した場合、冷却効果は下がります。
静音性の面でも、空冷式は冷却式に比べファンの音がうるさく感じやすくなるでしょう。空冷式と冷却式はどちらもファンを使いますが、空冷式のほうがファンの数が多いためです。
とにかくCPUを冷やして動作を安定させることを重視するなら、空冷式より水冷式のほうがおすすめです。ただし、近年は空冷式も性能が向上しているため、最初に購入するPCは価格が安い空冷式にしてもよいでしょう。
水冷式CPUファン
水冷式CPUファンは、冷やされた循環液を用いてCPUを冷却するパーツです。風でCPUを冷やす空冷式に比べ、冷却効果は高くなっています。
ただし、期待できる効果が高い分、水冷式は空冷式より価格も割高です。できるだけ安いゲーミングPCを購入しようと考えているなら、最初は空冷式を選ぶのがおすすめです。
BTOメーカーが販売しているPCの大半も、冷却パーツは空冷式が採用されています。水冷式CPUファンは将来的なカスタマイズ用のパーツとして考えておくのもよいでしょう。
PC本体のサイズ
将来的な拡張を考えているなら、PC本体のサイズにも注目しましょう。基本的には、本体サイズが大きいほど拡張性が高くなるため、PCを自分好みにカスタマイズしやすくなります。
たとえば、本体サイズが大きいPCはケース内の空間に余裕ができやすいことから、内部の熱を冷やすファンを多めに搭載できるでしょう。長時間のゲームプレイで本体が熱くなりやすい場合に向いています。
SSDやHDDなどストレージの増設を気軽に行えるのも、本体サイズが大きいPCの魅力です。ただし、一般的にはサイズが大きいほど価格も高くなります。
自室のスペースに余裕がなく、大きいサイズのPCを置けない場合は、スリムタイプやコンパクトタイプのPCがおすすめです。機能性や拡張性は下がるものの、置き場所には困りにくくなるでしょう。コンパクトタイプなら持ち運びも可能です。
LEDライトでケースが光るギミックもある
ゲーミングPCにケースが光るイメージを持っている方もいるでしょう。ゲームプレイで楽しむことを主な目的とするゲーミングPCには、テンションを上げたり室内をライトで演出したりできるように、LEDライトでケースが光るギミックを備えたモデルも数多くあります。
ケースだけでなく、内部のパーツから光を出せることも特徴です。ファン・冷却器・電源・メモリ・グラフィックスボード・マザーボードなど、本体内部のあらゆるパーツにおいて光る商品が販売されています。
光る部分はケースや内部だけではありません。ディスプレイ・ヘッドセット・マウス・キーボードといったデバイスにも、光るギミックを備えた商品があります。
ただし、大手BTOメーカーが作るPCの大半は光りません。光を特徴とした商品もあるものの、ほとんどのゲーミングPCは光を放たないシンプルなデザインです。
「光らせたい」「光らせたくない」と明確な希望がある場合は、商品を購入する前に光るのかどうか確認しましょう。
付属する周辺機器も確認
PCでのゲームプレイを存分に楽しむためには、周辺機器にこだわることも大切です。PC自体の性能が良くても、周辺機器がPCの性能に追いついていなければ、PCのパフォーマンスを最大限に発揮できなくなります。
PC本体に付属する主な周辺機器は、ゲーミングヘッドセット・ゲーミングマウス・ゲーミングディスプレイ・ゲーミングキーボード・マウスパッド・マウスバンジーです。特に、ヘッドセット・マウス・ディスプレイの3つは、快適なプレイを実現するための重要なデバイスです。
ゲームプレイの実力差が出ないようにするためにも、ゲーミングPCを選ぶ際は周辺機器にもこだわってみましょう。ゲーミングヘッドセット・ゲーミングマウス・ゲーミングディスプレイの具体的な選び方を紹介します。
ゲーミングヘッドセット
臨場感の高いゲームプレイに集中したい方は、ゲーミングヘッドセットを使いましょう。イヤホン以上に外部の音をシャットアウトしやすくなるため、ゲームへの没入感をより高められます。FPSで重要な足音も聞き取りやすくなるでしょう。
ヘッドセットは頭にかけて使うため、軽量な商品を選ぶのがおすすめです。重量感のあるヘッドセットを選んでしまうと頭部に負担がかかり、疲れやすくなってしまいます。
有線タイプとワイヤレスタイプで悩む場合は、より重さを感じにくくなるワイヤレスがおすすめです。有線タイプのようにコードを邪魔に感じることもありません。
マイクの性能にもこだわってみましょう。ノイズを排除し自身の声だけ拾ってくれる高性能マイクが付いていれば、コミュニケーションをとりながらプレイするゲームで相手に配慮できます。
ほかにも、イヤークッションに冷却ジェルが注入されて疲れにくい商品や、音量調整を簡単に行えるボリュームコントローラーが付いた商品などがあります。
ゲーミングマウス
PCゲームを行ううえで、マウスは最も重要度が高いデバイスです。さまざまなこだわりに応えられるよう、多種多様な商品が販売されています。
ゲーミングマウスを選ぶときには、ゲームのジャンルや用途を考慮することが重要です。たとえばスピード重視のFPSなら軽いマウス、作業の多いMMORPGならボタンが多く付いたマウスなど、プレイがしやすくなるような使い分けを意識しましょう。
マウスの稼働領域が限られている場合や、長時間マウスを動かして手首が疲れやすい場合は、トラックボールマウスを選ぶのもおすすめです。トラックボールマウスなら、マウスに設けられたボールを回してポインターを動かせるため、マウスの動きを最小限に抑えられます。
ワイヤレスタイプのマウスを選べば、コードがないため快適にマウスを動かせます。有線マウスにするならマウスバンジーを使いましょう。
コードを支えて無線マウスのような使い心地を得られます。ワイヤレスマウスの充電が切れて有線タイプしか使えないケースでも重宝するでしょう。
ゲーミングディスプレイ
ゲーミングディスプレイにこだわれば、クオリティーが高い画像や映像でゲームプレイを楽しめます。ディスプレイのスペックで特に重視したい項目はリフレッシュレートと解像度です。
リフレッシュレートとは、画面が1秒間に切り替わる回数のことです。たとえば、リフレッシュレートが144Hzのディスプレイでは、1秒間に画面が144回切り替わります。
リフレッシュレートが高いほど、単位時間当たりに画面が切り替わる回数が多くなるため、ゲーム画面はより滑らかに動いて見えます。ゲーミングディスプレイを選ぶ際は、リフレッシュレートが144Hzや240Hzの商品を選ぶのがおすすめです。
解像度の主な種類には、フルHD・WQHD・ウルトラワイド・4Kがあります。フルHDやWQHDは高リフレッシュレートを出しやすいため、FPS・アクション・レースといったジャンルに向いています。
プレイ中に美しい画像を楽しめるMMORPGや、作業領域が広いほどプレイしやすいシミュレーションゲームなら、ウルトラワイドや4Kを選ぶとより楽しめるでしょう。
ゲーミングPCを選ぶ際の注意点
ゲーミングPCを選ぶときに意識したいポイントを紹介します。次に挙げる3つの注意点を押さえておけば、PC選びでの失敗を防げるでしょう。
激安なゲーミングPCや中古のパソコンには注意
ゲーミングPCの購入を検討している方の中には、予算が限られているため価格をできるだけ抑えたいと考えている方もいるでしょう。しかし、激安のゲーミングPCや中古パソコンには注意が必要です。
これらのPCは相場よりかなり安く購入できる反面、購入後すぐに動作不良を起こしてしまうリスクがあります。多くの場合、動かなくなったときの保証もありません。実際に手元で動かすまでは正常に動作するかわからない点もデメリットです。
激安のゲーミングPCや中古パソコンに価格面で魅力を感じても、価格以上にリスクが大きいため購入は控えましょう。予算の関係で購入用をできるだけ安く抑えたいなら、パーツのダウングレードを検討するのがおすすめです。
ゲーミングノートPCは長時間の使用に向いていない
ゲーミングPCには持ち運びに便利なノート型もあります。ゲーミングノートPCにはGeForceなどの高性能グラフィックスボードが搭載されているうえ、CPUもノートパソコンとしては高性能なものを使っているケースがほとんどです。
ただし、高性能なグラフィックスボードやCPUは、ゲームプレイ中にかなりの熱を発します。デスクトップ型のPCならファンを搭載して冷却できますが、ゲーミングノートPCには小型のファンしか搭載できないため、効率よく熱を排出できません。
PC本体の内部に熱がこもると、ゲームができなくなったりパーツがダメージを受けたりしてしまいます。したがって、ゲーミングノートPCは長時間の使用には向いていません。
拡張性が低いことや画面のサイズが小さいことも、ゲーミングノートPCのデメリットです。本体が重すぎて持ち運びにくいモデルもあるため、ゲーミングPCはできるだけデスクトップ型を選ぶようにしましょう。
気になるゲーミングPCの機能やスペックは必ず事前に確認する
ゲーミングPCを探しているときに気になるモデルを見つけたら、必ず機能やスペックを事前確認しましょう。BTOショップが推奨しているPCだからといって、何も考えずに選んでしまうと、スペックが低すぎるモデルを購入してしまうことにもなりかねません。
プレイしたいゲームがあるなら、必要環境と推奨環境の違いに注意する必要があります。必要環境とはあくまでもゲームを起動できる最低限のスペックであり、快適にプレイできる環境とは限りません。PCのスペックを見る際は、推奨環境を満たしているかどうかをチェックしましょう。
オーバースペックのPCを購入しないように注意することも重要です。「とにかく高いモデルを購入しておけば問題ないだろう」と考えると、無駄にお金を使ってしまうことになります。
推奨環境をはるかにオーバーするスペックのPCでプレイしても、快適さがはるかに向上するとは限りません。予算に余裕がある場合は、推奨環境よりワンランク上程度に留めておくのがおすすめです。
【人気】ゲーミングPCのおすすめメーカー
カスタマイズされたゲーミングPCを販売しているBTOメーカーは数多く存在します。信頼性の高いおすすめのメーカーを覚えておきましょう。
ガレリア(GALLERIA)
老舗のゲーミングPCメーカー「ドスパラ」が販売する主力PCが「ガレリア(GALLERIA)」です。10年以上前から展開されており、ゲーマーの間で圧倒的な知名度を誇っています。
ガレリアのラインナップには、初心者向けの「R-Series」、ミドルスペックPC「X-Series」、ハイスペックPC「Z-Series」、競技にも参加できる超ハイスペックPC「U-Series」などが用意されています。
ゲーム推奨モデルの数がBTOメーカー中では最も多いことや、注文から2日以内で出荷してもらえることも、ドスパラの大きな魅力です。
エイリアンウェア(ALIENWARE)
世界的な認知度を誇るソフトウェア会社「Dell」のゲーミングPCブランドが「エイリアンウェア(ALIENWARE)」です。
エイリアンウェアは、ほかのゲーミングPCとは違う独自デザインのケースが特徴的です。ゲームプレイ中のみならず、部屋に置いておくだけでもテンションが上がります。
価格は高めですが性能は高く、デザインとパフォーマンスに高いレベルを求める方に向くでしょう。「宇宙最強」という呼び名にふさわしいゲーミングPCです。
宇宙最強の名に恥じない高スペックなゲーミングPCですよ。
G-Tune
ゲーミングPCブランド「G-Tune」を展開しているメーカーが「マウスコンピューター」です。G-Tuneには、初心者向けモデルからハイスペックモデルまで、豊富なPCがそろっています。
G-Tuneでは5つのシリーズが展開されており、それぞれのシリーズでCPUとグラフィックスボードの組み合わせが異なります。プロeスポーツチームが推奨するプロモデルのPCもあります。
BTOメーカーの中では特に価格が安いことも特徴です。保証やアフターサポートもしっかりしており、安心して利用できるでしょう。
まとめ
初心者がゲーミングPCを購入する場合は、選び方を覚えておくことが重要です。価格やスペックなど、さまざまなポイントをチェックする必要があります。
スペックが足りないPCを選んでしまうと、遊びたいゲームが快適に動かない状況にも陥りかねません。選び方をしっかりと理解し、目的に合った性能のモデルを購入して快適なゲームプレイを楽しみましょう。