PCで頻繁にゲームをする方やこれから始めたい方の中には、光るゲーミングPCが気になっている方も多いのではないでしょうか。
しかし「PCのどの部分を光らせることができるの?」「おすすめの光るゲーミングPCが知りたい」このような悩みがあると、購入まで一歩踏み出せません。
ゲーミングPCは、メモリやCPU、PCケースなど、内部からケースまでさまざまな部分を光らせることができます。
自作する場合は好きなパーツを利用できますが、完成品はパーツが決まっているため、どちらにするかが重要です。
自身で光る箇所を決めたい方は自作、そこまでこだわりがない方は完成品のPCを購入しましょう。
記事内では、次の内容も解説しています。
- パーツ別のPC周りの機器を光らせる方法やメーカー
- 光るゲーミングPCの選び方
- おすすめの光るゲーミングPC5選
おすすめの光るパーツや選び方を紹介しているため、本記事を参考にするだけで適切なパーツを購入できます。
また、完成品でおすすめの光るゲーミングPCも紹介しているため、完成品を購入予定の方はそちらを確認してみてください。
光るゲーミングPCとは?
ゲーミングPCの中には、一部のパーツが光るゲーミングPCがあります。
性能が高まるなどのメリットはありませんが、見た目が華やかになるため、PCや部屋の中の雰囲気を大きく変えることが可能です。
PCでゲームをよくプレイする方の中には、光るPCの方がテンションが上がるなどの理由で好んでいる方も多いのではないでしょうか。
【パーツ別】PC周りの機器を光らせる方法・メーカー
PC周りの機器を光らせるには、専用のパーツを取り付ける必要があります。
おすすめの光らせるパーツを9つ紹介するため、どの部分を光らせるのか考えつつ確認してみてください。
PCケース内部:LEDストリップライト
PCケースを光らせたい場合は、LEDストリップライトがおすすめです。
LEDストリップライトとは、テープに小さなLEDライトがいくつもくっついているもので、PCケースの内部の好きな部分に取り付けられます。
カラーはさまざまで、次のような色を発するLEDライトが多いです。
- 青
- 白
- 赤
- 緑
- 黄
- ピンク
上記のLEDがいくつもテープについているため、PCに取り付けるだけで雰囲気を大きく変えられます。好きな色を発するLEDストリップライトがあるか確認してみてください。
ファン:IN WIN Luna AL120
ファンを光らせたい場合は「IN WIN」というメーカーの「Luna AL120」というモデルがおすすめです。
「アドレサブルRGB LED」というLEDを搭載しているため、赤や青、黄などの綺麗なカラーが再現できます。
カラーだけでなく機能面にも特徴があり、9枚のファンブレードを装備しているため、冷却機能も期待できるファンです。
PWMテクノロジーという機能を搭載していることから、ファンの回転数を自動で制御できます。効率的に冷却したい方も満足できるほどの機能です。
ファンの角にはゴム製のスタンドを設置しているため、起動時の振動や起動音も最小限に抑えられます。
上記のようにライティング以外の特徴も多いため、ファンの買い替えを考えている方にもおすすめです。
水冷CPUクーラー:CoolerMaster MasterLiquid ML120L RGB
CPUクーラーの中にも光る商品があります。おすすめは「CoolerMaster MasterLiquid ML120L RGB」です。
水冷ヘッドと冷却ファンにRGBライトが搭載されているため、PCを美しくライトアップします。
付属のコントローラーに接続すると好みのカラーや光のパターンに調節できるなど、カスタマイズ性に優れている点も特徴です。
マザーボードがRGBに対応している場合は、同期もさせることもできます。
CPUクーラーとしても高性能です。二層構造の「デュアルチャンバーヘッド」という仕組みを採用しているため、高い冷却性を実現しています。
「Silent Driver IC」という機能により、起動音や振動を最小限に抑えているため、ゲームのプレイ時に音が気になることもありません。
電源:Thermaltake Toughpower GF1 ARGB 850W Gold
ゲーミングPCには、パーツに電力を供給する電力ユニットが搭載されています。電源ユニットの中には光る商品もあり、おすすめは「Thermaltake Toughpower GF1 ARGB 850W Gold」です。
内蔵されている冷却ファンに「Riing Duo 14 RGB」を搭載しており、マザーボードと接続するとカラーや光のパターンを変更できます。
低負荷の場合に、冷却ファンの回転を手動で停止できる「Smart Zeroファンモード」が搭載されている点も特徴です。
ファンの回転が不要な際は停止させて、負荷がかかる際にのみ回線させたい方などにおすすめの機能と言えます。
ケーブル:LIAN LI strimer-24pin
あまりイメージできないかもしれませんが、ケーブルも光らせられます。おすすめは「LIAN LI strimer-24pin」です。
ケーブル内部に「アドレッサブルRGB」を搭載しているため、さまざまなカラーを楽しめます。カラーの異なるケーブルを何本も利用すれば、内部を色鮮やかな空間にすることも可能です。
LIAN LI strimer-24pinは、電源を延長するケーブルのため、ほとんどのPC用の電源ユニットに利用できます。汎用性に優れたケーブルのため、まずはこちらから購入するのもおすすめです。
RGBメモリ:Trident Z RGB DDR4-3200MHz
RGBメモリは、メモリとしての機能と光る機能をどちらも搭載したメモリのことです。
通常のメモリよりも高額な場合が多いですが、ゲーミングPCを光らせたい方におすすめのパーツと言えます。
製品によっては、専用のソフトでカラーを変更したり、他のパーツとカラーを統一したりすることも可能です。
おすすめのRGBメモリは「Trident Z RGB DDR4-3200MHz」です。専用のヒートスプレッダを搭載しているため、鮮やかなカラーを再現できます。
マザーボード:Z690 PG Velocita
CPUやメモリ、ストレージなどのPCに必要なパーツを接続するための基盤であるマザーボードですが、こちらも光らせられます。
おすすめは「Z690 PG Velocita」です。
ASRockのゲーミングブランドである「Phantom Gaming」のハイスペックなマザーボードで、次のような機能を搭載しています。
- Lightningゲームポート:ASRockの独自機能で快適な通信を実現
- Killer AX1675x:最新のWi-Fi規格であるWi-Fi6に対応
ライティングだけでなく、上記のようなハイスペックな機能も実装しているのです。エントリーモデルと比較すると高額ですが、気になる方は購入を検討してみてください。
ヘッドホンスタンド:Corsair ライティングタワー
PCの内部パーツ以外に、ヘッドホンスタンドを光らせることも可能です。
PCケースの内部にLEDテープなどをつけると雰囲気がガラッと変わりますが、ヘッドホンスタンドが光ると部屋全体の雰囲気まで変えられます。
そのため、できるだけ雰囲気を変えたい方などは検討してみましょう。
おすすめは「Corsair ライティングタワー」です。1本のライティングタワーに46個のRGBLEDが搭載されているため、存在感があります。
タワーの向きを変えればライティングも調整できるため、そこまで強い光を放ちたくない方も安心です。
PCゲームでヘッドホンを利用する方などは、ぜひ購入してみてください。
ゲーミングスピーカー:Logicool G
スピーカーを利用する方は、ゲーミングスピーカーを購入しましょう。本体側面やボタン部分などが光るため、存在感があります。
ライトのボタンを押すとカラーや光のパターンを変更できたり、音と連動して変化したりするスピーカーもあるため、好みのスピーカーを選んでみてください。
おすすめは「Logicool G」です。音と連動してLEDが光るため、臨場感を味わえます。スピーカーとしても優れており、イコライザー設定を変更できるため、好みの音でゲームを楽しめるのも特徴です。
光るゲーミングPCの選び方
光ゲーミングPCを選ぶ際は、いくつかポイントがあり次のとおりです。
- 自作か完成品を購入するか選択
- BTOメーカーはあまり光らないため注意
- どのパーツを光らせるか決める
- どのように光らせるか決める
1つずつ解説します。
自作するか完成品を購入するか
光るゲーミングPCは、自作するか完成品を購入するか選ぶ必要があります。
自作する場合は、自身でどのようなPCを組み立てたいか考えそのスペックに必要なパーツを購入する必要があるため、パーツの知識がないと難しいです。
しかし、自身でどの部分を光らせるか決められます。そのため、細かいこだわりがある方などには自作をおすすめします。
一方、完成品はすでにパーツが組み立てられているため、自身で組み立てる手間がありません。
PCパーツの知識がなかったり自作する時間がなかったりする方でも、簡単に光るゲーミングPCが手に入ります。
ですが、自作のゲーミングPCのように、光る部分を自身で決められないため、カスタマ雨性に欠けると理解しておきましょう。
上記のメリットやデメリットを考慮し、自作か購入か検討してみてください。
BTOメーカーはあまり光らない
BTOメーカーのゲーミングPCは、あまり光らない点に注意が必要です。
BTOは、受注生産を指しています。自身でCPUやメモリ、ストレージなどのパーツを指定して生産してもらえるため、カスタマイズ性に優れているのがメリットです。
しかし、BTOメーカーはコストパフォーマンスを重視しています。そのため、コストの高い光るパーツは少量しか取り扱っていません。
ゲーミングPCのさまざまな部分を光らせたい方にとっては、物足りないでしょう。
どのパーツを光らせたいか
まずはどのパーツを光らせたいか考えてみてください。先ほど光るパーツを紹介したとおり、細かいパーツまで光らせることができます。
光らせるパーツが決まらないと、自作するか完成品を購入するかも決まりません。光らせたいパーツが決まったら、完成品で光らせたい部分が光るゲーミングPCがあるか確認してみましょう。
ない場合は自作するしかありません。
自作する際は、ネット上のやり方を真似してみたり、PCに詳しい友達に頼んだりする方法があります。
自作する際は全て自己責任であり、起動しないなどの不具合が起きても保証は適用されないため、注意してください。
単色かカラフルか
光らせたいパーツが決まったら、どのように光らせたいかも考えてみてください。大きく分けて、単色かカラフルかに分かれます。
単色で光るパーツは、単色LEDが使われているため決められた色でしか光りません。
一方、RGBLEDが搭載されているパーツは、色を指定して光らせることができます。単色でもさまざまな色の光を演出したい方におすすめです。
カラフルな色を表現したい方には、独自規格のアドレサブルRGBをおすすめします。パーツごとに色や光り方の指定ができるため、カラフルな色を演出可能です。
自身の実現したい色によって、最適なLEDが搭載されているパーツやゲーミングPCを購入しましょう。
おすすめの光るゲーミングPC5選
完成品を購入する場合は、次の5つのモデルがおすすめです。
- サイコム G-Master Luminous Z590 RGB
- Lenovo Legion T550 RGB照明 ゲーミングPC
- パソコン工房 LEVEL-R65A-LC117-SAX [RGB Build]
- マイニングベース Astromeda SIRIUS
- Razer Blade Stealth 13 : Chroma RGB対応
1つずつスペックやどのように光るのかなどをお伝えするため、理想に近いモデルがあるか確認してみてください。
サイコム G-Master Luminous Z590 RGB
CPU | Intel Core i7-11700K Rocket Lake-S搭載モデル |
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GPU | GeForce RTX3070Ti 8GB |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
価格 | 371,330円 |
サイコムのG-Master Luminous Z590 RGBは、ライティングに特化しているゲーミングPCです。
内蔵されている多くのパーツにLEDが搭載されているため、派手なライティングが好みの方におすすめできます。
メモリは16GBでGPUにはGeForce RTX3070Ti 8GBを搭載していることから、ゲーミングPCとしても性能も十分高いです。
Lenovo Legion T550 RGB照明 ゲーミングPC
CPU | AMD Ryzen5 5600G |
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GPU | AMD Radeon グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1650 SUPER 4GB GDDR6 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB/SSD 256GB |
価格 | 149,600円 |
LenovoのLegion T550は、1,680万色のカラーが楽しめるLEDを搭載しているため、カラフルな色を楽しみたい方におすすめのゲーミングPCです。
カラーは、専用のアプリである「Lenovo Vantage」で簡単に設定できます。難しい設定などが必要ないため、ゲーミングPC初心者の方も安心してください。
150W airflowというCPUクーラーを搭載しており、場面によって3つの中から最適なモードを選んで冷却できる特徴があります。
パソコン工房 LEVEL-R65A-LC117-SAX [RGB Build]
CPU | Core i7-11700 |
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GPU | GeForce RTX 3060 Ti 8GB GDDR6 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 1TB |
価格 | 237,980円 |
パソコン工房のLEVEL-R65A-LC117-SAX [RGB Build]は、PCケースの側面だけでなく前面も透明になっているため、3つのRGBLEDファンの光が目立ちます。
イルミネーションを売りにしているモデルでクオリティが高いため、満足できる方も多いのではないでしょうか。
メモリは16GBでCPUにはCore i7を搭載しているため、大抵のPCゲームも快適にプレイできます。今回紹介する中でも価格は高めではありますが、機能性も重視する方にはおすすめです。
マイニングベース Astromeda SIRIUS
CPU | Core i5-11400F |
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GPU | GeForce GTX 1660super 6GB |
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 480GB |
価格 | 122,407円 |
マイニングベースのAstromeda SIRIUSは、LEDイルミネーションを強化した空冷モデルのゲーミングPCです。PCケースや内部のパーツにLEDを使用しており、派手なライティングを実現しています。
自身でLEDの光を調整できるため、気分によって派手なライティングや落ち着いたライティングに変更することも可能です。
リーズナブルな価格も特徴で122,407円から購入できるため、ゲーミングPCを初めて購入する方にもおすすめできます。
Razer Blade Stealth 13 : Chroma RGB対応
CPU | Core i7-1065G7 |
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GPU | NVIDIA GeForce GTX 1650 4GB GDDR5 VRAM |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB |
価格 | 235,800円 |
Razer Blade Stealth 13は、ゲーミングノートPCです。
デスクトップPCよりもライティングの派手さは劣りますが、キーボードや背面が光るためノートPCを光らせたい方におすすめです。
ノートPCとなると、重さや厚さが気になりますが、Razer Blade Stealth 13は超薄型で軽量のため、手軽に持ち運べます。
移動が多かったり、移動先でもゲーミングPCでゲームをプレイしたかったりする方などは、Razer Blade Stealth 13のChroma RGB対応を検討してみてください。
光るゲーミングPCに関するよくある質問
ここでは、光るゲーミングPCに関するよくある質問とその回答をお伝えします。光らせない方法や電気代について回答しているため、気になる方は確認してみましょう。
光るゲーミングPCは光らないように設定できますか?
購入するゲーミングPCによります。
スイッチのオンオフで光らせるパーツや、LEDの光りを専用のソフトで操作するパーツなどは、光らないように設定可能です。
しかし、電源を入れると自動で光るようなパーツに、スイッチや専用のソフトなどがない場合は、基本的に光らないように設定できないと理解しておきましょう。
光るゲーミングPCは電気代がかかりますか?
光らないPCと比較しても、そこまで大きな差はありません。
理由は、光るゲーミングPCに利用されているLEDは、電球の中でも電気代が安いためです。
しかし、一般的なPCの電気代よりもゲーミングPCの方が高いため、これまでゲーミングPCを利用していなかった方は電気代が高いと感じます。
利用しているパーツなどにもよりますが、一般的なPCとゲーミングPCの消費電力を比較すると3倍ほど異なる場合もあるため、電気代が高いのです。
ゲーミングPCは、ハイスペックなパーツを多く利用します。そのため、一般的なPCよりも多くの電力を消費してしまいます。
ゲーミングPCを光らせる場合と光らせない場合での電気代の違いはごくわずかですが、一般的なPCと比較すると電気代の差は大きいと理解しておきましょう。
まとめ
今回は、PCを光らせる方法やおすすめの光るゲーミングPCを紹介してきました。
光らせることができるパーツは、PCケース内部や水冷CPUクーラー、メモリなど幅広いため、まずどのパーツをどのように光らせたいか考えてみてください。
それが決まったら、自作するか完成品を購入するかを検討しましょう。
光らせたい部分が細かく決まっている方には自作、一部分のみ光らせたい方などには完成品がおすすめです。
完成品の購入を検討する際は、記事内で紹介した5つのゲーミングPCから選んでみてください。どのゲーミングPCもコストパフォーマンスに優れており、快適にゲームをプレイできます。
ゲーミングPCを光らせて、雰囲気のあるゲーミングPCを楽しんでみてはいかがでしょうか。